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2009年7月5日 - 2009年7月11日

涼宮ハルヒの内藤列伝 (12)


 ちょうどそこに、ハルヒと朝比奈さんと古泉がやってきた。ハルヒはナイトAFから着替えて、俺と同じアダマンプレートアーマーを装備している。腕に装着したオレンジ色の腕章に何か書いてある。えーっと…何だよ「超リーダー」って?

 朝比奈さんはバーミリオクロークにフェーミナサブリガという、高額アイテム&見た目にもかなりアブナイ格好をしていらっしゃる。バーミリオクロークは今でこそだいぶ数が出回って値段が下がっているが、昔は庶民が手が届かないほどの高級品で、よく女性白魔道士への貢ぎ物に使われたとかいう話もあったりする。それに、フェーミナサブリガはタブナジア地下壕で800万ギルで売られているトンデモ高額アイテムだったよな。もしかして朝比奈さんも貢ぎ物をもらったりしているのだろうか?
「どぉ?キョン、このみくるちゃんのファッション。あたしが見立てたのよ。もっとも、バミクロもサブリガも私のものを貸してあげてるだけだけどね」
ハルヒの所有物なのかよ。カネ持ちで羨ましいこった。いや、まさか誰かハルヒに貢いだヤツがいるのか…?これ以上は考えたくないね。
 古泉はどうでもいい。さっきと同じナイトレリックのヴァラーアーマセット一式だな。別にうらやましくなんかないぞ。

 

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涼宮ハルヒの内藤列伝 (11)

「それじゃあ各自、準備してジュノ上層入口のHP前に集合!来なかったら死刑だから!」
そういうとハルヒは、朝比奈さんの手を掴んでモグハウスへと走っていった。おーい、6人目はどうするんだ?それに「来なかったら死刑」って…。
「僕も少々準備がありますので、これで。また後ほど」
古泉もモグハウスへ。俺はこのまま行けるので、先にHP前に行くとしよう。

 どうやら長門もこのまま行けるようで、一緒にHP前で待つことにする。そういえばこいつ、自分の名前を言った以外では一言も喋ってない。三点リーダを大量生産しつつ、ずっと鈍器のような分厚い本を読んでる。

「何、読んでるんだ?」
 長門はゆるゆると俺に視線を向けると、本のタイトルを見せるようにこっちに表紙を向ける。表紙にはこう書かれていた。
”バニシュ、その謎に迫る(後編) 定価8万ギル”
8万ギルって高いな。それってぼったくられてるんじゃないのか?バニシュに謎なんて無い。むしろ後編ということは前編もあるのか?

 再び読書に戻る長門。パッと見で全身黒ずくめのこの魔法少女はジョブ特性でオートサイレスでも持っているかのように黙ったまんまだ。別に反りが合わないとか空気がギスギスしているというわけではないのだが、このままでは手持ちぶさたなので適当な話題を振ってみることにする。

「…面白いか?」
「ユニーク」
「どんなところが?」
「全部」
「バニシュが、好きなんだな」
ほんの一瞬、本当にほんの一瞬だが、長門の眉がミリ単位で動いたような気がした。そして、まばたきする程度の間を空けて返答。
「…べつに」
「…そうか」
「…」
「…」

 …はい、会話終了。

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